生産時に出る木の個性などを含む材料を使った　ワインラック

デザイン：コサイン 製造事業部　目黒 未樹
製品を作る過程で、節や入り皮（木が傷を自己修復することにより起こる現象）、金筋（地中のミネラル成分が導管に入り黒い筋となって現れる現象）などが加工中に材の表面に出てきてしまうことがあります。通常、コサインの製品はそういった「木特有の個性」をできるだけ含まない材料を選りすぐって作っています。 個性の強い材料が出てきた場合はその部分をそぎ落として、より小さい製品へ使われたり、目立ちにくい場所のパーツへ割り当てられたりと工夫され、なるべく多く使い切れるように工夫されています。このワインラックも、コサインのドレスラックを製造する過程で弾かれてしまった材料をできるだけ活用して作りました。
製作のきっかけは、ワイン好きの友人に頼まれたこと。収納しやすさを重視して、1台に3本まで収納することができ、複数のワインラックを金属のピンでスタッキングして使うこともできます。ボトルを置く部分を細長い台形の貫(ぬき)にすることで、ボトルを少し手前に傾斜するよう保管することができ、コルクの乾燥を防ぐことができるようにしました。ワインラックには取り外し可能なトレーがついているのでワインを楽しむ道具も一緒に置いておくことができます。
 
コサインでは木材を無駄なく使うよう、日々ものづくりをしています。それでも、様々な理由で最後に残ってしまう材料があります。e cosineはそうした材料を最後まで使いきるために生まれた製品です。
 
端材を活用した製品のため、特徴的な木目を含む場合があります。

付属のピンをお使いいただくとスタッキングも可能です！

短材を活用して作った製品です。

家具を作る過程で出る、もう家具を作ることはできない大きさの材料をコサインでは「短材」と呼んでいます。
家具を作ることはできなくても、まだ小さな物はその材料を生かしてつくることができます。
コサインでは「短材」をcosine TOYや小物を作ることに生かし、それよりも小さくなった端材は「こっぱっぱ」と呼び、ものづくりのワークショップで活用します。
短材も、小さな木っ端(こっぱ)も長い時間をかけて育った大切な木の一部、小さくなっても木が持つ温もりを伝えてくれます。

ぐるりさいくる　ecosine

家具づくりで残る材料がもったいなくて生まれたコサインだもの。
工房からは、可能な限り「木のゴミ」を出したくない。
だからできることはぜ～んぶやって、ぐるり一周リサイクル。